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教育長あいさつ平成31年3月号

 

教育長あいさつ

                      

 

 

 

           春光に 輝け未来 獅子たちよ(酔花幻)

 

 




 3月最大のイベントである卒業式を待ってから…、との思いからHpの更新が遅れました。

 

 本日25日をもって清瀬立小中学校に在籍していた1,233名(小学校638名、中学校595名)の若獅子たちが巣立っていきました。すべての学校の式典に参列し、エールを送りたいという願いはあるのですがそれは不可能。5名の教育委員と事務局管理職とで分担します。今年度私は清瀬中、第七小、芝山小に伺いました。いずれも厳粛な中にも温かみや希望にあふれた式典で、未来を力強く歩んでいこうとする彼らの表情はとっても素敵でした。

 

 式典における私たちの役割は「告辞文書」を読み上げること。辞書によると「告辞」とは「国や地方公共団体の公の機関が必要な事項を公示する行為」とあります。教育委員会として子供たちの卒業を承認するという意味があるのです。だから私個人の想いを勝手に語ることはできません。

 

 しかし彼らの姿を見て、どうしても「書かれた文章」を読み上げるのではなく「私自身の言葉」でエールを送りたくなってしまいました。そこで私は壇上でこう切り出しました。「これから教育委員会告辞を行いますが、その前に一言、私の思いを述べます」。

 

 清瀬中学校では「人生の時間」の話をしました。「人生の時間」とは人の一生を24時間に置き換えた時間のこと。年齢を3で割ると「人生の時間」が分かる。30歳は午前10時。一日の内で最もエネルギーに満ち充実している時。45歳は15時。一番脂がのった円熟した仕事ができる時。60歳は20時。すなわち夜の8時。就業時間は終わったけれど仕事以外の楽しみを味わえる時。人生を一層豊かにしていく時間。卒業生の諸君は15歳。朝の5時。一日のスタートの時間。中学校3年間で失敗も反省も、後悔も挫折も、やり残したこともできなかったこともあったはず。でも安心して良い。夜明けはこれからだ。いくらでもやり直しもチャレンジもできる。卒業生諸君。素晴らしき「人生の時間」を自らの手で創り上げてほしい。 

 

 第七小では先日電撃的に引退を表明したイチロー選手の言葉を借りて話をしました。それは「自分がやりたいことを決して忘れてはなりません」。証書授与の時、君たち一人一人、将来の夢や目指す生き方を堂々と話してくれた。野球選手、保育士、パティシエ、ネールアーティスト、中学校では卓球部に入りたい、部活と勉強を両立する…。こんな「夢」をいつまでも心の片隅に置き、日々を真剣に、一生懸命生きよ! そうすると何時しか「夢」は「目標」に代わる。49名の子供たちよ。でっかい夢と目標を持ち続け、力一杯の毎日を送り、その実現を目指せ! 心から期待している。

 

 芝山小学校では、始めに子供たちに問いました。「70万時間。何の時間かわかるか?」。70万時間とは誕生から80年間の人生を歩む時間。その内小学校6年間は約5万2千時間。人生のたかが7.5%にしか過ぎない。しかし「たかが7.5%」が「されど7.5%」になったことは諸君の表情が物語っている。残りの人生は約60万時間。45名の旅立つ子供たちよ。この卒業式の2時間、人生の0.0003%で誓った決意を胸に、そして「されど7.5%」の5万2千時間で学んだこと、出会った人、手に入れた思い、育てた心を生かして60万時間を力強く生きていってほしい。いつまでも応援している。

 

 子供たちは日頃、勉強や友達とのかかわり、成功体験や困難体験を通して頭と心に成長のエネルギーを蓄え続けています。そのエネルギーは「ある日」を境に爆発し、子供たちは急激な成長を見せてくれます。卒業式はその「ある日」の役割を果たすのです。

 

 ちょっと立ち止まってこれまでの歩みを振り返る。友と喧嘩をしたこと、でも仲直りができたこと。部活動の厳しさに心が折れそうになったこと、しかしそれでも頑張って続けたこと。親の一言一言が気に障り反発し続けたこと、でもあとになってちょっとだけ後悔したこと。勉強が分からずに投げだしてしまいそうになったこと、しかしテスト前にあきらめずに夜遅くまで机に向かったこと…。全てが「自分の成長のエネルギー」になっていることに気づくはずです。いや「気づかせる」ことこそが教育です。

 

 そして未来を見つめる。こんな職業に就きたいな。あんな生き方がしたいな。苦手だったこれに挑戦してみようか。得意だったあのことにもっと頑張ってみよう。この人と仲良くなりたいな。あの友との友情をもっと深めたい。今度こそもっと素直になろう。自分の考えをしっかり言える人になるんだ…。全てが「これから生きていく原動力」になることに気づくはずです。いや「気づかせる」ことこそが私たち大人の責任です。

 

 このような「過去と未来」が交錯する場、「反省と決意」が心に満ちた時こそが「ある日」であり、これこそが卒業式の最大の意義なのです。14校の卒業式はきっと子供たちの心に生涯残る「ある日」になってくれたことでしょう。

 

 最後に私から彼らへのメッセージを。

 「清瀬で力一杯学んだこと、友と高めあったことを誇りとしてほしい。いかなる時も自分を支えてくれた先生、親への感謝の想いを忘れずにいてほしい。そして未来の清瀬を、東京を、日本を、いや世界を作るのは自分たちであるという志を失わず、力強く生きて行ってほしい。1,233名の若獅子たちに栄光あれ! 卒業おめでとう!」



教育長 坂田 篤


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